メルカリでは出品者であっても購入者であっても双方間にトラブルが発生した際には、原則として当事者同士で連絡を取り合って解決するルールになっています。
しかし、出品者と購入者の話し合いではどうにもならない場合も当然あるでしょう。
メルカリで発生したトラブルが当事者同士で解決困難な場合、事務局に問い合わせて間に入ってもらうことで取引キャンセルが可能なのは以下の関連記事にもあるとおりです。
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上記の2つの記事はどちらも取引キャンセルについてですが、メルカリ事務局が介入することで単なる返金対応とは違った対応になる場合があります。
この記事ではトラブル発生時にメルカリ事務局が介入して対応するケースについてお届けします。
もし当事者同士の話し合いではトラブル解決が困難な状況に陥っているのであれば、この記事を参考にしてみてください。
目次
メルカリ事務局による補償対応とは?
もちろん状況にもよりますが、メルカリでは事務局が介入して取引キャンセルとなった場合、商品の購入代金や売上金を事務局側で補償してくれることがあります。
出品者の立場でしたら売上金、購入者の立場でしたら購入金額、また返送時にかかった送料などをメルカリ事務局が負担してくれるということです。
これがいわゆるメルカリ事務局補償です。
メルカリ事務局補償は、出品者および購入者による金銭的な負担はありません…と言いたいところですが、必ず全額が補償されるわけではなく、一部補償となるケースもあります。
全額補償されるか一部補償となるかは、メルカリ事務局が判断します。
なので、どうすればメルカリが全額補償してくれるのか具体的な方法はわかりません。
ただし結果的に全額補償されずに一部補償となっても、トラブルを放置するよりはマシではないでしょうか?
もうひとつ付け加えておくと、トラブルが発生したからといって必ずメルカリ事務局が補償対応してくれるとは限りません。
過度な期待はできませんが、メルカリ事務局による補償対応となる可能性はあるということです。
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メルカリ事務局補償のやり方
メルカリでトラブルが発生した際には、購入者側は受取評価をせず出品者に取引メッセージで連絡して、取引キャンセルの同意を得るわけですが、ここで話し合いが決裂したり、解決困難な場合はメルカリ事務局に問い合わせします。
メルカリ事務局に問い合わせれば必ず事務局が補償してくれるとは限りませんが、補償対応の可能性を考慮したうえで以下の手順で問い合わせます。
- メルカリを起動したら「マイページ」をタップ
- 「問い合わせ」を選択
- 「問い合わせ項目」を選択
- 「取引中の商品について」を選択
- トラブル発生中の商品を選択
- 「お問い合わせ項目より選ぶ」で該当する項目を選択
- 「上記で解決しない場合」から「お問い合わせする」を選択
- 「報告理由の詳細」を入力後、画像(任意)をアップロードして送信
- メルカリ事務局からの返信を待つ
上記の手順は、商品に問題があった場合にメルカリ事務局まで問い合わせる方法と同様です。
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「報告理由の詳細」については、事の経緯をくわしく書きましょう。
メルカリ事務局が介入する場合、取引メッセージの内容も閲覧されます。
メルカリ事務局による補償対応となった場合、購入者側は商品代金および返送にかかった送料、出品者側は売上金を全額もしくは一部、メルカリ事務局が補償してくれます。
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事務局で双方に取引の補償を行います?
少し前の出来事ですが、上記の画像は実際に私がメルカリで一方的で理不尽な取引相手とトラブルになってその後、連絡が一切途絶えたため、メルカリ事務局へ問い合わせた際に届いたお知らせをキャプチャーしたものです。
未完了の取引というのは、結果的に事務局補償となった取引で、事務局で双方に取引の補償を行った後、事務局キャンセルとなっています。
返送にかかった送料はメルカリ事務局負担という条件で返品
メルカリ事務局補償についての個別メッセージの内容は以下のとおりでした↓
メルカリでは受け取った商品に破損などの不備があった場合、まずは取引相手と連絡を取って送料はどちら側が負担するのかを決める必要があります。
前述したとおり、メルカリでは購入者、出品者がお互い取引キャンセルに同意していることが前提で事務局キャンセルが認められる仕組みになっていますからね。
しかし、中にはスムーズに話が進まない場合もありますよね?
埒が明かないとでも言いましょうか…。
そんな時、トラブルの早期解決のため、メルカリ事務局が返送料を負担してくれる場合もあります。
あくまで私の場合ですが、商品返送時にかかった送料は追跡サービス付きの配送方法、送料がいくらかかったかは、後日、事務局に連絡するといった条件でメルカリが全額負担してくれました。
商品を返送しなくてもメルカリが全額補償してくれる?
ある日、メルカリ事務局から届いた個別メッセージの指示に従って、不備のある商品の返送をしようと準備していたところ、さらに次のようなお知らせが届きました。
先ほどの案内に一部不足があったみたいなんですが・・・
当事者間での問題解決が困難と判断されたようで(?)、メルカリ事務局側で補償されることになりました。
また、手元にある商品については、そのまま自分のものにしても破棄しても問題ないとのことでした。
(まぁ・・・破損している商品だったら使い道もないし、こちらでゴミとして処理する必要があるということですけどね…)
更なるトラブルを防ぐためということで、手元にある商品を出品したり、返品することはできません。
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メルカリ事務局が補償してくれる金額や上限はわからない
メルカリの事務局補償が適用されるまでの流れについて、私の過去の取引を引き合いに説明させて頂きました。
事務局補償によって補償されるものは以下のとおりです。
- 購入者であれば商品の購入金額、返送時にかかった送料
- 出品者であれば売上金(全額補償または一部補償)
- いくらまで補償してくれるか具体的な金額の上限は不明
メルカリ事務局が双方に取引の補償を行った場合、取引はキャンセル扱いになります。
もちろん無条件に事務局補償が適用されるわけではありません。
また、メルカリ事務局補償の対象となる条件や金額の上限などは公式にアナウンスされていないため、明らかにはなっていません。
あくまでメルカリ事務局の判断によるものとしか言えないというのが現状です。
メルカリ事務局補償を受けるには本人確認が必須?
メルカリ事務局による補償を受けるには本人確認が必要です。
メルカリの本人確認のやり方については以下の記事を参考にしてみてください。
まだ本人確認が完了していない場合は、メルカリ事務局からの返信にその旨が記載されているので、本人確認を完了させてください。
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メルカリで配送事故が起きた時の補償と事務局補償の違い
メルカリで補償対応を要するケースとして多いのが購入した商品の破損や不良品、不具合だったりするわけですが、商品配送事故による補償と事務局補償は違います。
配送中の事故などで商品が破損した場合の補償については、基本的に運送会社が対応するため、メルカリ事務局による補償とは違うというわけです。
補償対応 | 補償となる対象 |
メルカリ事務局 | 取引時のトラブルが当事者同士で解決困難 |
運送会社 | 配送事故などによる商品の破損 |
なお補償つきの配送方法については、以下の記事を参考にしてみてください。
たまにメルカリ事務局補償と運送会社による補償を混同している方もいらっしゃるようですが、両者は別物です。
メルカリの一部補償に納得できない?
メルカリによる補償は全額補償と一部補償があると先ほど書きましたが、どちらかを決めるのは事務局です。
「一部の金額しか補償されないのは納得できない!」というメルカリユーザーさんも当然いると思います。
しかし、一部補償と判断されたらこちらではどうにもできません。
メルカリ事務局の判断に従うしかないわけです。
当然、どれくらいの金額をメルカリ事務局が一部補償してくれるのかも事務局側の判断となります。
補償してくれる金額に納得できなくても仕方ありません。
購入者側の場合、メルカリ事務局が全額補償してくれることがほとんどだったりしますが、出品者側だと報告理由によっては一部補償となる可能性も考えられます。
納得できなくても、これはメルカリ事務局の決断なのでこちらではどうにもできません。
メルカリ補償のやりすぎはペナルティあり?
メルカリユーザーさんの一部では、メルカリ補償を何回も受けていると危険だという声もあるようですが、メルカリ側がこの件についてペナルティを課すとは公言していません。
ただし、メルカリユーザーさんの中には補償を悪用して受け取った商品が壊れていたと嘘をついて商品をタダで手に入れようとする悪質な詐欺師もいるようです。
とくに高額な商品をメルカリに出品しているとこういった輩に狙われやすいという話も実際に聞いたことがあります。
本来であれば、トラブルを当事者同士で解決できずに困っているユーザーさんのために使われる事務局補償ですが、悪質なユーザーに利用されてしまうのはメルカリとしても不本意です。
なので、もしかしたら何回も連続で補償対応を求めて事務局に問い合わせてくるユーザーに対しては、メルカリ事務局側としても警戒せざるを得ないのかも知れません。
メルカリの事務局補償自体がペナルティの主な原因というよりは、補償対応の悪用に問題があるのではないでしょうか?