「ラクマにも出品してます!!」
…という文言が書かれた商品ページの説明文をメルカリでたまに見かけることがあります。
メルカリの禁止ワードを回避する方法としてラ〇マ、ラクマといった感じで伏字や半角カタカナを使うケースも…。
ラクマとメルカリの決定的な違いといえば、販売手数料だったりしますが、メルカリではラクマだけでなく、他のフリマアプリや外部サイトにユーザーさんを誘導して取引を持ち掛ける行為は利用規約で禁止されています。
メルカリの商品ページからラクマやその他のサイトでの取引を誘導しているユーザーさんの中には、知らずにやっている人もいれば、販売手数料を惜しんであえて知っててやっている人もいたりするのが現状です。
いずれの場合も、他のユーザーさんから事務局へ通報されてペナルティの対象となる可能性もあるので規約違反はやめましょう。
「バレなければ大丈夫」といった安易な考えだとそのうち痛い目に遭いますからね。
メルカリのペナルティについては、下記の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
参考記事: メルカリ外での直接取引は禁止行為
目次
メルカリから他サイトに誘導する方法
メルカリから他サイトに誘導する方法は、冒頭で触れたように商品説明文に「ラクマにも出品してます!」といった意味を含む文言を記載するだけではありません。
自分の出品した商品のコメント欄を使ってラクマやPayPayフリマ、ヤフオクのアカウント名を書き込んで誘導するケースもあります。
また、TwitterやLINEのIDをコメントや説明文に公開して、購入を希望する場合はコメント必須!みたいなマイルールを設定して、SNSのDMで直接取引を持ち掛けてくる人もいます。
とくにメルカリに出品されていた商品をTwitterやLINEに誘導して直接取引した場合、詐欺などのトラブルが発生する危険が高まるので気をつけましょう。
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メルカリよりも手数料の安いラクマに誘導するパターン
メルカリに比べるとラクマは販売手数料が安いですよね?
- メルカリ販売手数料=10%
- ラクマ販売手数料=6%
同じ商品を同じ価格でメルカリとラクマで販売した場合、販売手数料が安いラクマのほうが出品者さんに入る利益は多少多くなります。
しかし、現状においてはメルカリのほうが、ラクマよりもユーザー数や知名度はあります。
何が言いたいかというと・・・
同じ商品でもユーザー数や知名度の大きいメルカリに出品したほうが、ラクマに出品するよりも確率的には売れやすいけれど、メルカリで売れてしまうと販売手数料10%が取られるので、メルカリは集客目的で利用して実際には販売手数料無料6%のラクマで売るのが、最もオトクで効率的だと考えているユーザーさんも存在するということです。
そんな思惑もあって、メルカリでの出品は集客用と割り切って、実際の取引は手数料が安いラクマに誘導して行うというわけです。
メルカリとラクマの二重出品自体はトラブルにならなければ大丈夫かも知れません。
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メルカリ出品者さんの中にはラクマや他のフリマアプリを併用している人も多いでしょう。 複数のフリマアプリを併用するメリットといえば、商品の露出が増えることによって売れる確率も高くなることです。 たとえば ...
しかし二重出品がセーフだとしても、メルカリから他のフリマアプリであるラクマに取引を誘導する行為は禁止されているのでご注意ください。
もちろんPayPayフリマなどにメルカリから誘導する場合も同様です。
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誘導先でトラブルが発生しても自己責任!メルカリは対応できない?
実際にメルカリから誘導された先の他サイトでトラブルが発生した場合、当然ですが、メルカリ事務局に連絡しても対応してくれません。
そもそも規約違反のユーザーにメルカリ事務局が丁寧にも対応する義理はありませんからね。
自業自得です。
こういったトラブルは結構頻発しているようなので、他サイトへ誘導されても応じないようにしましょう。
メルカリの取引メッセージでは外部サービスの名称は使えない?
メルカリの取引メッセージにLINEやTwitterのID、電話番号などのキーワードがあると、以下のような警告が届くようです。
メールアドレスや電話番号、SNSアカウントなどに誘導する行為および応じる行為は禁止いたしております。
おそらく他サイトやSNS、電話番号などはNGワードとして検出される仕組みになっているのだと思います。
なので、メルカリでは取引相手にしか見られない取引メッセージから新たな商品の購入を外部サイトやSNSで誘導することもできません。
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メルカリ運営側の立場で考えてみると見えてくるものとは?
メルカリからラクマに誘導する行為が利用規約で禁止されていて、もしそれが発覚した場合は最悪、無期限の利用停止といった厳しいペナルティが課せられる危険があるというのは、十分ご理解頂けたと思いますが・・・
なぜそれが規約違反になるのか?
その背景について少し突っ込んで考えてみましょう。
もちろん、単純にひとりのユーザーとしては、販売手数料を少しでも安く抑えたいという気持ちがあるのは理解できます。
とくに「メルカリの手数料は高い!」という意見は昔からありますしね…
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なので、同じ商品を販売するのであれば当然、販売手数料の安いラクマで売れたほうが得だと考える人がいても、何もおかしくはありません。
そして、メルカリとラクマそれぞれの良いとこ取りをしたいという欲求も出てくるのはわかります。
でも、メルカリ運営側の立場になって考えると、そういった考えのユーザーさんが増えると非常に困りますよね?
メルカリがフリマアプリの中でもここまでユーザー数や人気を確保してきた背景には、莫大な広告費などのコストがかかっていますからね。
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メルカリの歴史はいつから始まった?
今でこそテレビCMでもお馴染みのメルカリですが、気がついたらそれなりの歴史を辿ってきました。 私も2014年くらいからメルカリを開始して、それなりに長く利用していますが、あらためて歴史を振り返ってみる ...
メルカリを単なる集客のために利用して実際には手数料が安いラクマでの取引を誘導されてしまうと、結果的にこれまで莫大な経費をかけて獲得したユーザーさんをライバル関係にあたるラクマに奪われることにもなるので、あらかじめそういった事態を避けるためにも利用規約で外部への取引誘導を禁止しているのではないかと考えることができます。
また、もともとはメルカリからの誘導がキッカケとなって、誘導先の他サイトでトラブルが起こってしまった場合、メルカリとしては他社を巻き込んで損害を与えてしまうなどの複雑な問題にも発展する危険性が出てくるため、トラブル回避のために外部サイトへの誘導を禁止する必要があるのではないかと…。
これらはあくまで想像の域に過ぎませんが、売買する側という視点ではなく、売買できる場所を提供する側の立場で物事を考えると色々なことが見えてきます。
人間って損得勘定だけで物事を捉えると、利己的な考えに偏ってしまいがちですからね。
メルカリにも残念なユーザーさんが一定数いたりしますが、私が今までやり取りしてきた経験では、一方的で損得勘定に囚われ過ぎて想像力の欠落してしまった人がそうなるケースが多いように思えます。
冷静に一歩引いた目でメルカリという世界を観察していると、ある意味、現代社会の縮図のようなものが見えてくるような気がします。